机上向学 -GAKIRA.NET-

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机上向学 NASでよく使われている「exf3」のドライブをMacで読み込む方法

NAS好きなGAKIRAはバックアップも忘れません。
NASのバックアップは通常、NAS本体に取り付けたUSB外付けHDへスケジュールバックアップを行います。
最近ではNAS自体がクラウドストレージへのバックアップや同期機能を提供していてそちらでバックアップが可能なものもありますが、バックアップ速度やいざ復旧する際の高速性は外付けHDというのが確かかと思っています。
そのバックアップ用のHDですが、多くのNASでリフォーマットすると「XSF」あるいは「EXT3 or EXT4」で行われます。
もちろんいわゆる「FAT32」も手動で選択可能ですが
・1ファイル4GB以上のものは扱えない
・使用するファイル名に制限がかかる(有名なところでは「/」はNG)
など、制限があるため「XSF」または「EXT3 or EXT4」のフォーマットが妥当です。
 
この場合困るのは、実際にNASがクラッシュした際のデータリカバリーです。
NASそのものを復旧するのであれば、復旧後のNASにHDを接続し、クライアントのWindowsMacからネットワーク経由でデータへアクセスすることやNAS本体へのデータのコピー(復旧)が可能になります。
ですが、緊急で中のデータで取り出して作業を続けたい場合は「XSF」や「EXT3 or EXT4」でフォーマットされたHDは、そのままではWindowsmacOSOSX)では読み込むことが出来ません。
 
Windowsでは例えばバッファローが「EXT3リーダー」を提供していたり、
「Paragon ExtFS for Windows」を利用したりする方法があります。
また「XSF」フォーマットのディスクの場合は「KNOPPIX」というツールがあり、起動用のDVDを作成して運用するもののようです。しかし数年前までローカライズしていたところが止めてしまったようで、ちょっと扱いにくい気がします(GAKIRAも使った事はありません)
 
ではMacはどうなの?ですが、もちろんLinuxのディスクは直接読めません。
またWindowsほどいろいろ手段があるわけではなく、MacFuseを利用した方法がネット上では散見されるだけかもしれません。
試してみましたがGAKIRAの知識のつたなさのせいか、上手くいきません。
ではどうするか。
MacでもWindowsでも仮想環境にUbuntsuあたりをインストールして、それで読み込ませるのが一番安定していて良いんじゃないかと思ったり。
 
GAKIRAはParallels Desktop for Macを使用しています。数年前までVMWareでしたが、メーカーが国内の代理店を切った時点で愛想尽かしてやめました。でも最新版のライセンスは更新してます。
 
Ubuntuのインストールは簡単です。Parallelsを起動すると仮想環境の追加画面から「Ubuntu」が無料のOSとしてインストールできます。

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これをインストールしてから起動し、「XSF」や「EXT3 or EXT4」フォーマットのHDを接続。Mac本体と仮想環境側のどちらに接続するか聞かれるので、そのまま仮想環境側を指定すれば見事にマウントされます。

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オレンジ色にハイライトされているのが「EXT4」フォーマットしたNAS用のバックアップディスクです。この後Ubuntu上でデータをコピーしたりされたり消したり自在でした。
ParallelsにしろVMWareにしろ導入には少々コストがかかりますが、NASのディスクのメンテナンスだけでなくいろいろな環境をシームレスに繋ぐことが出来るので投資しても良いところ何じゃないかと思うのです。
NASがクラッシュしたりしたときにデータリカバリーに業者に依頼して数十万円を請求されることを考えれば安いもんだと思って下さい。
 
パラレルス?Parallels Desktop 13 for Mac Box JP

パラレルス?Parallels Desktop 13 for Mac Box JP