机上向学 フリーのソフトのインストールはお気を付け下さい
職業柄、いわゆるウィルスとかマルウェアとかが自分のシステムに入り込まないようにかなり気を遣っているGAKIRAです。
でも今回はやられました。手口も巧妙になってるなぁと痛感した次第です。
先頃Windows8→10へアップグレードした際に重宝していたCD/DVDドライブの仮想ドライブソフト「Alcohol 120%」が使えなくなってしまった。
有料のPro版ではなくFree版を使用していたのも悪かったのですが、開発元の対応待ちをしていたところ新たなバージョンがリリースされているよう。
早速Vector経由でダウンロード、インストールを始めようとしたところ次の画面が。
MS Explorerのトップページや検索画面を書き換える性悪なソフト「Hao 123」のインストールにチェックの入った状態。騙されるものかとチェックを外して「了承しました」をクリック。
実はここからすでに罠にはまっていたんですが、その時は気づかず・・・
そこからあれよあれよと画面が続き、基本的には先ほどのチェックを外したところで油断していてそのままスルーしちゃったんです。
で結局どうなったかというと・・・見事に「Winzip Malware Protector」と「PC SpeedScan Pro」をインストールされておりました_orz
基本このソフト自体がウィルスであったり、マルウェアだったりということはありません。
このソフトはPCを使用していれば当たり前に溜まっていくゴミファイルや些細なエラーを「さも重大な」出来事であるかのように警告して、ユーザーの不安を煽り、ほとんど役に立たないそれぞれのソフトの有料版を購入させようとする悪質なソフトです。
でもね、確かにここに次々とエラーや警告が表示されればそりゃ不安になって購入しようとしちゃいますよ。
中にはただの購入ではなくサブスクリプションを購入する形になっていてクレジットカードから毎月・毎年ごくごく少額が引き落とされるように仕組まれているものもあるので要注意です。
で、これらのソフトはプログラム的には「無害」です。なので頼みのセキュリティソフト(当方はTrendmicro VirusBusterを利用)もこれらを検閲することは出来ません。
正体さえ分かればソフトをアンインストールするだけです。
Windows10の場合、「設定」→「システム」→「アプリと機能」(または検索で「アンインストール」と入力すると「プログラムの追加と削除」が表示されるのでそこからでもOK)から問題のアプリを探してアンインストールすれば大丈夫です。
今回の件で問題のあるアプリをインストールすることなく済ますにはどうしたらよかったかというと、答えは目の前にありまして「お断りします」をクリックすれば良かったんです。なまじ知識があったものだからhao123を回避しようとして心理的な陥穽に陥ったんだなぁと分析。まだまだです。
それにしてもと思うのですけど、こういう悪質な抱き合わせ的なインストーラーを規制してほしいものです。もちろん無料のソフトだからこういうのも有りといわれればそこまでなんですが。
利用される皆様は十分気をつけて、表示に何が書かれているかを注意してご利用下さい。
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