机上向学 iPhoneの中で更にセキュアに情報を守る「Keeply」を試してみる
日本年金機構から100万件以上の個人情報が流出。百歩譲ってうっかりメールの添付ファイルを開いてしまったのは人間だから仕方がないとして、オンラインに接続したPCでパスワードロックもかかっていないファイルを保存してたっていうのは脱力ものです。
あまつさえサーバーから移動目的でデータをコピーしたDVDなども職員の机の中に置きっ放しでも問題視しなかったことも分かって、「消えた年金」が「漏れた年金」になったのも必然だったのかと変に納得してしまう今日この頃・・・
個人の年金情報DVD、手元保管も=外部に持ち出しリスク―厚労省・検証委が初会合 (時事通信) - Yahoo!ニュース
さて本題です。
年金機構の行いを反面教師として自分の情報はしっかり守りたいと思います。
携帯電話が誕生してから、その端末に収集される個人の重要な情報は加速度的に増加しています。電話番号、メールアドレス、住所、写真、SNS、クレジットカードやお財布携帯の情報、あるいは仕事上のデータまで。
落としたときのダメージは端末を使えば使うほど増大していくけど、使わないわけにもいかない昨今。どうやって情報を保護するかは重要です。
もちろんパスワードロックやTouchIDなどの生体認証、あるいは万が一落とした時のために予め「リモートワイプ」を設定しておく等方法は色々です。
とはいえ普段使いの中で安易に人目にさらしたくないデータというのもあるわけで。
例えば様々なクラウドサービスのIDとパスワードやちょっと晒したくない画像のコレクションなどを普段使うアドレス帳やカメラロールから切り離しておきたいと考えたときに便利そうなのが「Keeply」です。
ダウンロードして起動すると基本的な使い方を表す画面が4枚ほど
基本の画面がこちら。デザイン的にはちょっとなぁ、な気がしますが。
Photo&Videoはカメラロールから画像を選択、あるいは直接撮影できます。カメラロールからインポートした画像は「別データ」として保管されるのでカメラロール上の元画像は消去しても問題ありません。
PassBookはさまざまなクラウドやSNSサービスのアカウント管理に便利です。
著名なサービスのアイコンがそのままパッチになるので良い感じです。選んだサービスのURLがそのまま入力されているので便利です。
Personal Infoはアドレスやクレジットカード、銀行、保険の情報を控えておくのに便利です。
Private Noteはまぁ備忘録でしょうか
肝心のセキュリティですがアプリケーションを開くとパスワードまたはTouchIDの指紋認証によるエントリーが必要です。
また面白い機能として
Fake PIN → 特定のパスワードを入力するとなにも情報の入っていないFake画面を表示して相手をだます(例えば自分の生年月日を知っている誰かが、その番号でログインしようとしたときのため)
とか、
Intruder Photo → 誤ったパスワードを入力し続けるとカメラでその人物を撮影する
とか。
このアプリは独立性が強いためiPhoneのバックアップでは中身の情報を取ってくれないようです。ですので定期的に自発的にバックアップを行う必要があります。
「Setting」から「BACK-UP」を選択してPCに繋ぎ、「iTunes」のアプリメニュー上で内部のファイルを別途コピーすればOKです。
企業内でのBYODが今後ある一定の範囲で利用が拡大していく気配もあります。
公私の区別を付ける必要がある場合にも便利そうなアプリと言うことで。
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