机上向学 iOSにもセキュリティーソフトが必要? トレンドマイクロ・ウィルスバスターモバイル
先日このような記事をチラ見。
iOSにもリスクは存在、Androidとの比較報告書が公開 - ITmedia エンタープライズ
「AppleのiOSのセキュリティの評判の高さは、アプリ配信コントロールによるものであって、同OSの本質的な優位性によるものではない」、だそうです。
また実際にリリースされてからでないと何とも言えませんがiOS8ではアプリ間で連携が取れるようになるそうです。今までサンドボックス内でしか動かなかった機能制限を緩めるということらしいです。
参考:iOS 8ではアプリ間の連携が可能に : ギズモード・ジャパン
制限を緩める=セキュリティーが甘くなる、ともいえそうです。なんだかんだで結構セキュリティーには気を遣わなくてはいけないようです。
以下のセキュリティーソフトを入れてみることに。
今回は量販店でパッケージを購入。プリペイドカード式です。
1)諸説明をよく読んでからプリペイドカードをはがして、裏面のスクラッチを削ると5桁X4行の「SBB PIN」が確認できます。
2)アクティベーションキー発行サイト http://tmqa.jp/posa/ へアクセスします。
3)SBB PINと連絡用のメールアドレスを入力→「ライセンスキーを取得」をクリック
するとアクティベーションキーが表示され、同時に指定したメールアドレスに同じ内容のメールが送信されます。
4)製品をダウンロードします。今回はiOS版なのでクリックすると続きはiTunesで実行します。
ここからはiPhone側です。
5)ウィルスバスターモバイルを起動します。起動した画面(画像左)を一番下までスクロールすると「購入・有効化」ボタンがあるのでタップします。(この時点では体験版として動作しているので有効期限は30日間です)
有効化画面(画面右)で「有効化」「アクティベーションキーの入力」をタップし、前もって入手したアクティベーションキーを入力します。
6)アクティベーションが成功すると晴れて正規版として利用できます。画面の「購入・有効化」ボタンが「その他のツール」に変更され、有効期限が1年または2年後と表示されるようになります。
以上でインストールまで完了です。
機能を見ていくと、
「Web脅威対策」→不正なURLをブロック、とあるのですがPC版のようなイメージではありません。メールから直接リンクを開いても、あるいはSafariやChromeで開いたリンク先でもこのアプリが途中で警告やブロックをする事はありません。
あくまでコピペしたURLの適性を判断してくれるだけです。
「不正アプリ対策」→インストール済みのiOS Appの適正を診断してくれます。設定で「自動スキャンの有効化」をONにしておくと定期的に診断してくれます。
「盗難・紛失時対策」→有効にすると端末をトレンドマイクロのサイトから捜索できます。精度はまぁまぁです。自宅から半径50Mほどのずれで確認できました。ただしiOSでは位置検索とアラームまでしか対応していません。リモートワイプやデバイスロックは出来ません。
http://www.torendmicro.com/Lostdevice/
「Facebookの設定」→ユーザーに代わってプライバシー設定を変更し推奨される公開範囲に変更します。当然Facebookへのアクセスを求められます。
「データのバックアップ」→連絡先をバックアップ&復元を行います。こんな感じです。
機能は以上です。
ここまで色々見てきましたが、まずiOSで利用するという前提で行くと現時点では必要ないと言えそうです。
「Web脅威対策」はあまり実用的ではない気がします。「不正アプリ対策」はまぁいいとして、「盗難紛失時の対策」と「データバックアップ」はiCloudの機能を利用すれば無料で実行できます。「Facebookの設定」は自分からすれば必要ない(自分で行えばいい)レベルです。
むしろiOS8がリリースされた後でアプリ間の連携が実用的な物になるならより実効性の高い機能が発揮できるようになる気がします。皮肉な物です。
日を改めて一端非アクティベーション化してAndroid端末へ入れてみたいと思います。