机上向学 -GAKIRA.NET-

ガジェット好きな筆者のPC・クラウド・アウトドア・防災に関する事を書いてみる、そんなブログです。

机上向学 OSX Lionに食われた日 

さてLionがリリースされた翌日に自分のMacBookAirのアップデートを実行した。
実行直後はただうれしくトラックパッドの逆スクロールにも「こいつ〜」みたいな感じで楽しんでいたが不幸は再起動後に起きた。
何気ない再起動だったが、まずログイン画面が出るのにしばし待つ…出ないし!
しばらく待っても出ないので強制終了を行い、再度起動。出ましたログイン画面。
ログインするためにパスワード入力をして待つことしばし…遅!
しかし、しかしアップデート直後で色々とキャッシュを書き換えたりがんばっているのだろうと変な親心を発揮してじっと待つ。
やがてデスクトップが表示されるがアイコンがなかなか表示されず、メニューバーにはDropboxやiSyncが並んでいるが同期を始めているのかいないのか…
それでも待つことしばしようやく触れる状態になり、HDアイコンをダブルクリックすると…いつもよりレインボーホイールが多めに回っています。
ここにいたってかなり不味い事態が起きたのではないかと汗が流れる。
いやいや待て待て、落ち着け自分。と言い聞かせまずはFinderを再起動→落ちないし…
とりあえず一端強制終了して再起動。今度はややまともな反応で起動する。一時的なモノかと思った矢先にまたホイールがくるくる…
とはいえ少し待つと正しく動作するので「ははぁ、これは余計なプロセスがなにか動いているな」とアクティビティモニタを起動すると
・helpd
・mds
の2つが異常にメモリを食っているのを発見!helpdは自分のユーザー権限で動いているがmdsはroot権限下で動いている。まずは安全だと思われるhelpdを強制的にKillしてみる。
スルッという感じで動作が一気に軽くなった。なんだこれかと思いしばしモニタリングしてみるがhelpdが再び立ち上がってくる気配はない。
さて確認の意味で再起動すると…またログイン画面出てこないしorz
しばし待って表示されたログイン画面から進んで改めてモニターを立ち上げるとmdsが全力で働いている感じ…
「mds」はスポットライトの検索データベースに関連したプロセスでよくよく見れば一生懸命データベースを作成していますとメッセージが出ていた。
とはいえ、色々調べてみるとmdsが暴走してずっとメモリを侵略し続けるということが希にあるらしくその対処方法として

~/Library/Preferences/com.apple.japaneseAnalysys/AppleContextualKKC.index/

の中に入っているAdaptiveMapとInputHistory.plistを消去して再起動するという手法があるらしい…Lionにもあるのかと探してみると…ありました。
とりあえず上記のファイルを削除して一端再起動すると…見事に今度はいつも通りの起動を見せてくれました。
よっしゃー!と喜んだのもつかの間、再びスポットライトが検索データベースの構築を始めると症状が再発。
これは次のステップへ行くしかないと判断。で行ったのが「スポットライトインデックス」の再構築。
ターミナルからコマンドで処理するしかなく、しかたなくターミナルを起動して

$ sudo mdutil -E /

と入力、確認のため管理者パスワードを求められるので普通にログインパスワードを入力して完了。あとは検索データベースが再度作り直されるのを待たなくてはいけないので
その日は起動させたまま就寝、明日のMBAの回復を祈って寝たのは言うまでも無い。
翌日returnキーを押してMBAを起こしてみる。画面が表示される。右上のSpotlightアイコンを見るとどうやらデータベース作成も終わっているようだ。
「よしっ!」とFinderを開こうとすると…くるくるくるくる……ってなんでやねん!とツッコミを入れる事態に。
ここに至るまでSMCのリセットやシステムキャッシュのオールクリアなども全て試していて万策尽きた感がありあり…
ため息とともに残された方法をとることを選択→初期化して再インストール。
その前に現状の起動ディスクを丸ごと復元しておこうとしてポータブルドライブを接続してディスクユーティリティから「復元」を実行しようとすると…なんと出来なくなっているではないですか!
以前のOSX10.6.xまでのディスクユーティリティーの「復元」では起動中のディスクもまるごと外付けドライブに復元してバックアップの起動ディスクを作成できたのですが、どうやら10.7付属のディスクユーティリティー(version12)からできなくなった模様。もっとも起動中のシステムをいじるようなまねですから本来はNGな行為だったのでしょう。
不本意ではあるけれども、これは改善されたもんだと思って無理矢理納得。
そうなると別の起動ディスクから起動させて内部のドライブを「復元」させる方法しかないわけで、面倒だけどその準備をしてOptionキーを押しながら再起動。すると…
すっかり頭の中から消えていたのですがOSX10.7 Lionから加わった新しい機能で「復元ユーティリティー」というのがありました。それがこの再起動で表示されたのです。
いつもの起動ディスクの横に「RecoveryHD」という見慣れぬパーテーションが表示されています。これがLionから搭載された「復元ユーティリティー」用の専用起動ディスクのようです。
これを選択して待つことしばし、画像のような画面が表示されました。その中に「OSXを再インストール」という項目が。
腹はくくっていたので迷わず選択して「実行」!ってよく考えるといきなり初期化して再インストールされる可能性もあったのであとから十分冷や汗。
で、おそらくはDL済みのOSXLionのアップグレードインストーラーが立ち上がり再インストール作業を行うことおおよそ1時間弱…えぇすっかり直りましたとも。
拍子抜けするくらい絶好調を取り戻したMBAはLionの新機能を謳い文句そのままに実行して見せてくれました。
久々に自分のマシンに振り回された感のある2日間だったが実践的に復元ユーティリティーの実行などが出来たことは自分の糧になったなと無理矢理納得させた次第です。
まさにLionに食われた日でした…