机上向学 -GAKIRA.NET-

ガジェット好きな筆者のPC・クラウド・アウトドア・防災に関する事を書いてみる、そんなブログです。

日々之防災 100キロ先から確認した木曽御嶽山の噴火の記録 2014年9月27日

この話を書いている前日9月27日(土)の11時53分、木曽御嶽山が噴火しました。

御嶽山 (長野県) - Wikipedia

事前兆候はほとんどなし。ちょうど昼時に山頂付近へ到達している方がも多かったので大変な事態になりました。まだ安否の分からぬ方々も多いと聞きます。皆さんの無事を祈ります。

 

ちょうどその時間帯に私は直線距離で木曽御嶽山から北東の方向にある湯の丸山山頂にいました。

湯ノ丸山 - Wikipedia

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急に池の平湿原へのハイキングを家族から要求され慌てて早朝に出発。

到着してみると地蔵峠から池の平の入り口までのスカイラインがマラソン大会で12時まで閉鎖されているとのこと。

入り口までは歩行距離で4キロほど。1時間ちょっとの行程ですが小学4年生の娘もいるのでどうしたものかと考えていると、目の前に紅葉がほんの少し入り始めている湯ノ丸山があります。

急遽湯の丸山登山に切り替えて登ること1時間半。

11時50分頃山頂へ到着。その直後、11時54分に撮影した遠景の写真に偶然ですが、御嶽山の噴煙が映っていました。

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拡大してみると

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方角的にはあっているので、時間と照らし合わせると間違いないと思います。

この後この雲(まだ噴火の事実を知らなかったので急激に発達した雲という認識でした)は次第に大きくなっていったのですが、昼食の準備や、そもそも雲としか認識していなかったのでその後の画像がありません。残念です。下山時にはかなりの高さまで伸びていたという記憶だけはあります。

その後下山した地蔵峠の駐車場で自分のFacebookの投稿にコメントしてくれた知人からの情報で噴火を知りました。

地蔵峠の裏には活動中の浅間山があるわけで、ほんのちょっとした間違いでこちらが同じ目に遭っていた可能性もあると思うとぞっとします。

Kuroda Terutoshi's Mt. Ontake Eruption video ...

この距離だと噴火を確認してから、噴煙に巻き込まれるまで一瞬です。

何も出来ずにそのまま・・・ということもあるのだと帰宅してニュースなどで確認しているウチに実感。

Twitterのタイムラインにもちょうど山頂にいた方のリアルタイムのレポートが見受けられます。この方は無事下山できたようで、本当によかった。

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いずれにしても、木曽御嶽山の火山警戒レベルは当日までレベル1、ほとんど警戒するような状態ではないと認識されていました。


気象庁|噴火警戒レベルの説明

今月10日頃から火山性の地震が観測されていたという情報が残念ながら噴火後に皆が知ったという感じです。しかも噴火当日を前に次第に回数が減っていたこともあってレベルを引き上げるには至らなかったそうです。

噴火後のレベルは3まで引き上げられました。現在は水蒸気爆発とみられていますが、今後溶岩の噴出を含む噴火に推移していく可能性もあります。

また早川先生が降灰分布図を公開されていました。

 

さすがです。

改めて思ったのが火山の噴火予知(予測、推測)が大変難しいということです。

どこかの電力会社が噴火は何年も前に予測できると豪語して原発を再稼働しようとしていますが、当の気象庁が予知は難しいと今回の件で改めて認めています。

いずれにしても自然の動きを予測することは地震も台風も水害も困難であると認識しないと行けません。

そのために、日々防災についてちょっとづつ考えておくのが大切なんだと思うことしきりです。

 

 

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