机上防災 大雨、地震、台風。続く災害に手元のモバイルバッテリーを再考したい
9月6日(2018年)に発生した北海道の地震で全道停電という事態が発生しました。
そんな中、私も契約しているさくらインターネットの石狩データセンターが停電発生後60時間という長時間、自家発電でサーバーを停止させずに乗り切るという快挙を成し遂げました。
発生時備蓄していた発電機の燃料は48時間分。それを関係各所と連携して重油を補給しつつ、最後は1週間でも稼働させられるほどの余裕を見せながら電力供給回復までの60時間を乗り切ったことに拍手を送りたいと思います。
さて本題です。
iPhoneを始めとするスマホやタブレット、モバイル機器を皆が持ち運ぶようになって急速に需要が伸びているのがモバイルバッテリーです。一回こっきりの使い捨てタイプから数万ミリアンペアの大容量を誇るものまで、そのラインナップの充実はすばらしいものがあります。
かくいう私も仕事柄&ガジェット好きが高じて手元にはいろいろなタイプのモバイルバッテリーがどっさり。
上の写真はその一部、特徴のあるものだけラインナップ。
これはQi規格に対応、ワイアレス給電が可能なやつ。容量8000mAh、通常のUSB(TypeA)のケーブルの他、USB-CのPDにも対応している優れもの。
iPhone8以上なら鞄の中で重ねておけば充電できます。
エアージェイ 8000mAhモバイルバッテリー内臓 ワイヤレス充電パッド AWJ-PM8 WH
災害時の停電まで考えるとこういうのが良いのかも。発電パネルを内蔵したAukeyのモバイルバッテリー。12000mAhの大容量でLEDのライトも内蔵。簡易の懐中電灯にも早変わりする優れもの。バッテリー本体への充電はUSB経由でも可能。普段使いには少し重いですが、災害時には頼もしい相棒になります。
同じ製品は販売終了のようなので、代わりはこのあたりでしょうか。
バッテリーではないのですがこれは太陽光パネル式のバッテリーチャージャー
展開すると長さ80cm、幅26cm、24W出力の発電機に。
ポーチ部分に5V-2.4Aのポートが2つ。発電中は赤いLEDが点灯します。
カラビナを使用してバックパックの背中に取り付けておけば、歩きながら機器を充電できます。
あとはお天気次第の気分屋さんです。
この製品は現在は販売されておらず、後継的にはこのあたりでしょうか。
RAVPower ソーラーチャージャー 【3ポート / 24W】 iPhone、Android 各機種対応 ソーラーパネル アウトドア/キャンプ / 地震/災害時 RP-PC005
そしてこのごろりと大きなバッテリーは容量20000mAh越えの大型バッテリー。
この大きさだと持ち歩きと云うよりは、自宅や車に常備しておくのが手頃かもしれない。そしてこのバッテリーの最大の利点は、
ACのプラグを直接挿して使用出来るという一点に尽きます。ちょっとした小型家電ならば動作可能。この辺の使用感は別途検証して記事にしてみたい。
惜しむらくはバッテリー本体への給電に専用のACアダプターが必要な事だろうか。その辺の汎用性を担保できると使い勝手が良いだろうか。
以下の2つはACプラグを内蔵しているタイプ。コンセントにさしたまま機器に充電も出来るので1台2役が嬉しい。
白い方はIODATAのTR-EB306WT。コンセント部とバッテリー本体がセパレート式でコンセント部分はそのままUSBケーブルをつないで充電もできる優れものなのだけどすでに販売終了品、残念。
ANKER Powercore Fusion 5000はUSB2ポート搭載の急速充電タイプ。プラグ内蔵は必要な充電ケーブルを一本だけ持って入れば良いので楽です。
このコンセプトの製品はもっとあっても良い気がする。
バッテリー+コンセントプラグの1台2役があるとすれば、こちらはいかがでしょう。
バッテリー+ランタン機能のビートソニックIZAT LEDランタン搭載モバイルバッテリー
手で掴める程度のハンディーサイズ。IP68のウォータープルーフ対応。ちなみにIP68は、「防塵性能6=粉塵すら入らない」&「防水性能8=水没保護。完全密閉構造」だそうです。
上の緑色のボタンのクリックで白色(弱)→白色(強)→赤色→赤色(点滅)→赤色(SOSモールス)と変化。防災にはもってこいな機能です。
バッテリーは2600mAhと控えめ。LEDランタンとしてならば最大60時間利用できますが、充電機能はむしろおまけな感じがします。
ビートソニック IZAT LED付きモバイルバッテリー災害時やアウトドアで活躍赤色灯やSOS灯にもなる TS31
と、ここまで手元にあるバッテリーを紹介してきましたが、次回はシチュエーション別の「バッテリーインバッグ」を考えていこうかと思います。