macOS 10.13 - High Sierra システム環境設定「Mission Control」
「システム環境設定」→「Mission Control」
Mission Controlは「Space」の機能を利用している場合、使いこなせると非常に便利な機能の一つかと思います。ここでは「Mission Control」の説明の前に「Space」の説明を行います。
Spaceとは、Macでの作業を行うデスクトップを指します。このデスクトップは作業に合わせて複数作成する事が出来ます。(文章中では「スペース」とカタカナ表記にします)
・スペースを追加する
キーボード「Cnotrol+方向キー上」または「F3キー」をクリックするとMission Controlが表示され、画面上部に操作スペース全体が表示されます。初期は目の前のデスクトップの分が1つ表示されているだけです。
左側の四角部分が作成された操作スペース、右側の丸に囲まれた「+」をクリックすると操作スペースが更に追加されます。
・スペースを切り替える
スペースを切り替えるには以下の3つの方法があります
1)キーボード「Control+方向キーの左右」をクリックして隣のスペースへ移動
2)キーボード「Cnotrol+方向キー上」または「F3キー」をクリックして、表示された操作スペースをクリックします。
3)MacbookまたはMagicパッドがあれば、3本指(または4本指)で左右にスワイプして切り替える
これで各ウィンドウで、例えば1にPhotoshop、2にメールソフト、3にIllustratorを開けば操作スペースを切り替えてそれぞれを集中して作業できます。
・Spaceの順番を入れ替える
それぞれの操作スペースの移動は通常右から左(あるいはその逆)の順番に行われます。3つ以上のスペースを作ると作業上移動するスペース同士が隣合っていた方が良い場合があります。
1)キーボード「Cnotrol+方向キー上」または「F3キー」をクリックして、操作スペース全体を表示します。
2)移動させたいスペースをプレスし、そのままドラッグして任意の場所へ移動させます。
・各操作スペース上のウィンドウを別のスペースへ移動する
操作しているウィンドウをある程度まとめたいと思うことはあります。以下はその方法
1)移動させたいウィンドウをドラッグして左右の端へ移動します。しばらく待っていると隣の操作スペースへ移動します
2)移動させたいウィンドウのタイトルバー上にマウスオーバーします。その状態でプレス(マウスをクリックしたままの状態)しながら、キーボード「Control+方向キーの左右」をクリックすると隣の操作スペースへ移動します。
注:これは知っていても指の動作が難しいと思います。。。アップルさんどうなの?
3)キーボード「Cnotrol+方向キー上」または「F3キー」をクリックして、表示された操作スペース上に任意のウィンドウをドラッグします
・特定のアプリケーションを決まった操作スペースで開くように設定する
アプリを起動したらPhotoshopは必ず1へ、メールソフトは2へ、という風にする事が出来ます。
1)設定したい操作スペースへ予め移動します。
2)アプリを起動します。
3)起動したアプリのDock内のアイコンを長押しします。すると下記の様なメニューが表示されます。
「割り当て先」の「このデスクトップ」を選択すれば、そのアプリは必ず特定の操作スペースで開きます。また「なし」を選ぶとその時開いていた操作スペースで開き、「すべての〜」とするとすべてのスペースで開いた状態になります。Lineなどの通知系やスティッキーズなどのちょっとしたメモ系のアプリは「すべての〜」にしておくと良いかもしれません。
・操作スペースの削除
キーボード「Cnotrol+方向キー上」または「F3キー」をクリックして、表示された操作スペース上にマウスオーバーすると、左肩に「×」のアイコンが表示されるので、それをクリックすると削除されます。もちろんアプリやデータが削除されることはありません。
・操作スペースを区別する
操作Spaceを活用し出すと、今どのスペースで作業しているのか分からなくなる時があります。もちろん操作スペースの割り当てから判断することも出来ますが、この時デスクトップの背景をそれぞれ変更しておくことで視覚的に区別することが出来ます。
方法は変更したい操作スペース上でシステム環境設定から「デスクトップとスクリーンセーバ」を起動して変更するだけです。
Space(操作Space)の説明は以上です。上記を踏まえて改めて「Mission Control」を説明します。
「Mission Control」と呼び出すと画面はおおよそこのように表示されます。
(「Mission Control」の呼び出しはキーボード「Cnotrol+方向キー上」または「F3キー」をクリック)
画面上部には先に説明した「Space」が表示され、下の画面ではこの時点で開かれているFinderや各アプリケーションの画面が個別に表示されます。複数のアプリを起動して作業していると、目的のウィンドウにたどり着くために開いているウィンドウをかき分ける行為が必要になりますが、その苦労を取り除いてくれるのが
「Mission Control」だ!
と憶えておきましょう。
それぞれの設定について
「最新の使用状況に基づいて、操作スペースを自動的に並べ替える」
Spaceの機能を使わなければ全く考慮しなくて良い設定です。
以下「Macヘルプ」より抜粋
Spaceを使用して複数の操作スペースを作成している場合に、最後に使用した操作スペースにすばやくアクセス出来ます。
要するにMacをシャットダウンする際に、一番最後まで使用していた操作スペースを記憶しており、次ぎに起動した際にそのスペースを真っ先に開いてくれる機能のようです。当方で少しテストをしてみましたが、間違いなく実感できるのは再起動またはシャットダウンからの起動時の表示でした。
「アプリケーションの切り替えで、アプリケーションのウィンドウが開いている操作スペースへ移動」
「アプリケーションの切り替え」は、1)Dockのアイコンをクリックする、2)「Command+tabキー」で今現在使用しているアプリケーションを移動する機能ですが、このチェックを外すと別の操作スペースで起動しているアプリの画面に移動することが出来なくなります。Spaceを使用している場合は必須の機能です。
「ウィンドウをアプリケーションごとにグループ化」
この機能はSpaceとは無関係です。デフォルトではチェックされていません。この機能が有効なときとそうでないときの違いは、
無効(チェックが入っていない)だと、
有効にすると、
お分かりでしょうか。有効にするとバラバラだったFinderとNumbersのウィンドウがひとまとまりになって表示されるようになります。個々のウィンドウにマウスオーバーすると青い枠で選択されるので個別のウィンドウを選択してクリックすると、そのウィンドウが最前面に表示されるのは、機能が有効でも無効でも変わりありません。
あまりにもウィンドウを開きすぎて、どのウィンドウがどのアプリかも分からないくらい小さく表示されるようならば、この機能を有効にするのが良いかもしれません。
「ディスプレイごとに個別の操作スペース」
外部ディスプレイを接続した際に自動的に操作スペースが1つ追加されます。ミラーリングで接続した場合には作られない(Mission Control自体が機能しない?)ようです。
普段外部ディスプレイを接続して作業することが多いユーザーでしたら、接続時にはメールアプリなど補助的なアプリがそちらで開くように設定しておいても良いかもしれません。
写真は分かりづらいですが、デスクトップ1〜3は外部ディスプレイ、4〜5はMacBookPro上で開かれていることを示しています。
OSXが普及してきた頃からウィジェットを登録できる機能として知られています。
(今はどうなんでしょう、積極的に使っている方がいるんでしょうか)
これはDashboardの表示方法を変更する機能です。
「オフ」→Dashboardを使用停止します
「操作スペースとして表示」→Dashboardを操作スペースの一つとして追加します
「オーバーレイ表示」→作業中の画面上にオーバーレイ表示します。
使い勝手は「オーバーレイ表示」が一番良いと思います。どれだけ使うかは別として。
Dashboardで利用可能なウィジェットは細々と提供されています。興味がある方は以下のリンクからどうぞ。
ダウンロード - Dashboard ウィジェット - Apple(日本)
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「キーボードとマウスのショートカット」
それぞれの機能を効率よく呼び出すためのショートカット設定です。
キーボードだけでなくマウス操作とも連携して設定できるので、お好みでどうぞ。
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「ホットコーナー」
同じく機能を効率よく呼び出すための設定です。お好みでどうぞ。
以上